出会いと繋がりの必須条件、エネルギーが相思相愛とは?
更新日:7月26日

「こんな人と出会えたら面白いな」と、少し開かれた状態で望んでいる時には、思いもよらなかった場所から、人が現れることがあります。その人は、こちらが想像していた職業や年齢や姿とは違うかもしれません。しかし、話してみると、自分が知りたかったことを知っていたり、今後の人生に必要なものを持っていたりします。だから私は、人との出会いを望む時に、最初から形を決め過ぎる必要はないと思っています。
誰と、いつ、どこで、どのような形で出会うのか。それを全て自分で決めなくても、自分の発したシグナルに合う人がいれば、出会いに至る流れは自然に作られて行くことがあります。
では「この人と会いたい」「この人と一緒に仕事をしたい」というように、相手が具体的に決まっている場合はどうなのでしょうか。
特定の相手との出会いは、自分一人が強く望めば、それだけで成立するものではありません。そこには、相手の意思と、相手側のエネルギー的な許可が必要です。
ここでいう「許可」とは、相手が頭で明確に「この人と会おう」と決めていることだけではありません。まだ具体的な行動にはなっていなくても、その相手との接点を拒絶していないこと。一緒に何かをする可能性に対して、エネルギーが開かれていること。私は、そのような状態も含めて「許可」と呼んでいます。
双方の望みやエネルギーが重なり、互いに関係を受け入れる状態になっていることを、私は「エネルギー的に相思相愛の状態」と表現しています。恋愛に限った言葉ではありません。友達でも、仕事でも、何らかの共同活動でも、相手がいることには、双方の許可が必要です。
家族のことで恐縮ですが、この状態が非常に分かりやすく見えた出来事がありました。
夫がある日、「ある著名な元アスリートと仕事がしたい。そのためには、何をどうしたらいい?」と相談して来ました。その方は、サッカーの元日本代表として世界で活躍し、現在も広告や様々なメディアに出演している、広く知られた男性です。ここではHKさんとしておきます。
夫から相談された時、私はオーラをリーディングしてみました。すると、これから可能性を作っていくというよりも、すでにそこへ至る流れが出来上がり、動き始めているように見えました。そこで夫に、「何もしなくていいよ。会社の会長だか、トップの人から連絡が来て、一緒に仕事をすることになるよ」と伝えました。
その5日後、帰宅した夫が満面の笑みで、「言った通りになった!」と言いました。HKさんが会社のトップへ直接連絡をし、そこから夫に連絡が来て、HKさんへ連絡するように言われたそうです。ご本人から夫が直接指名されたとのことでした。
後から聞いたところによると、HKさんは、夫が手掛けているものを以前から気にしていたそうです。夫が「一緒に仕事をしたい」と思い立つ数年前から、その仕事についてネット上で言及していたとのことでした。
つまり、夫がHKさんと一緒に仕事をしたいと思った時には、HKさん側にもすでに関心があり、関係が動き出すためのエネルギー的な許可が出ていたのでしょう。
夫の方でも、何となくHKさん側のエネルギーを察していたからこそ、ある日突然、「一緒に仕事をしたい」という望みが明確になったのかもしれません。どちらか一方が、相手を無理に引き寄せたわけではありません。両者の中にあった関心が、同じ時期に表面へ上がり、二人の間にあったエネルギーの流れが、現実の連絡へと変換されたのだと思います。
相思相愛の状態にあるエネルギーは、互いの帯のようなものが、非常に自然に重なって見えます。片方がもう片方を追いかけ、無理に掴もうとしている状態とは全く違います。リーディングしていても、抵抗や歪みが少なく、とても清々しく感じられます。
この出来事が面白いのは、夫がHKさんへ直接売り込みに行ったわけでも、誰かへ片っ端から紹介を頼んだわけでもないところです。すでに双方に許可があり、流れが出来ていたため、その間を繋ぐ経路として、会社のトップが動いたのです。
引き寄せというと、「自分が強く願えば、相手を引き寄せられる」と考える人もいるかもしれません。しかし、人との関係においては、相手も意思を持った一人の人間です。
相手のエネルギーが閉じているのに、自分だけが強く望み続ければ、必ず関係を作れるというものではありません。相手には、受け入れる自由も、受け入れない自由もあります。だからこそ、特定の誰かとの出会いが実現しない時に、「自分の願い方が弱かった」「もっと強く念じなければ」と考える必要はないと思います。
単に、まだ双方のタイミングが合っていないのかもしれません。相手がこちらを認知するための経路が、まだ作られていないのかもしれません。あるいは、その関係自体に、相手側の許可が出ていない場合もあるでしょう。
人との出会いは、自分一人だけで完成させるものではありません。自分がシグナルを発し、相手側からも受け入れるシグナルが返り、その間にエネルギーの通り道が出来た時、現実の関係が動き始めます。
「出会いたい」と願うことは出来ます。しかし、その願いを相手へ押しつけることは出来ません。自分の望みを持ちながら、相手の意思と許可も尊重すること。それが、人との出会いにおけるエネルギーの基本なのではないかと思います。
願いが叶う時、目的の人物が、いきなり目の前へ現れるとは限りません。むしろ、その人へ至るまでの経路として、別の人が現れることがあります。その人がさらに別の人へ繋ぎ、気がついた時には、自分一人では想像も出来なかったルートが作られているのです。
夫が、世界的に有名な元イタリア代表のA氏と一緒に仕事をした時も、まさにそのような流れでした。日本で海外のサッカーの試合が今ほど放映されていなかった頃、私はA氏を見たくてワールドカップを見ていたようなところがありました。当然、サインなども欲しいわけです。
ある日、夫が「いつかA氏と会って、一緒に仕事をしたい」と言いました。そこでオーラを見てみると、すぐに実現する状態ではありませんでしたが、まったく繋がる可能性がないようにも見えませんでした。
私は夫に、「すぐではないけど、もしかしたら2〜3年後くらいには会えるかもよ。もし実現したら、サインをもらって来てよ」と伝えました。そして、実際に叶いました。夫はA氏と一緒に仕事をすることが出来て、私はサイン入りのユニフォームをもらうことが出来ました。セッションルームに飾ってあるのを見た方も多いはずです。
しかし、最初にオーラを見た時点では、まだ双方のエネルギーが完全に重なっている状態ではありませんでした。夫の側には「会って一緒に仕事をしたい」という望みがありましたが、A氏の側には、まだ夫を具体的に認知するための経路がありませんでした。そのため、そこから実現までには、少し時間が必要だったのだと思います。
興味深かったのは、その間に、願いを現実へ運ぶための人々が次々と現れたことです。夫が「世界的なサッカー選手たちと一緒に仕事をしたい」と思うようになってからしばらくして、世界中のトップレベルの元サッカー選手たちと交流のある人物が、突然、夫の前へ現れました。その人のおかげで、夫はワールドカップへ出場したレジェンドたちと、あっという間に繋がることが出来ました。これには私もかなり驚きました。
その繋がりの中に、ブラジル代表だったRC氏がいました。世界的に知られている元選手です。RC氏は夫のことをとても気に入ってくれたようで、そこから様々な人を紹介してくれました。その流れの先に、A氏との仕事があったのです。
願いが叶う時というのは、最初から最後まで一本の真っ直ぐな道が見えているわけではありません。まず、入口になる人が現れる。その人が別の人へ繋ぐ。そこで生まれた信頼が、さらに次の人との接点を開く。そうして、人と人との間をエネルギーが移動しながら、最終的な相手へ至る道が作られて行きます。
この時、途中に現れる人を、単なる「目的の人へ近づくための道具」として見ないことも大切です。その人との出会い自体にも意味があります。そこに信頼が生まれなければ、次の扉は開かないでしょう。相手の肩書や人脈だけを利用したいという意識は、言葉にしなくても、相手へ伝わるものです。
私が考えるエゴからの望みとは、まさに、このような恐怖や不足感を土台にしたものでもあります。「この人を利用しなければ目的へ辿り着けない」「この人脈を逃したら終わりだ」「何としてでも、ここから紹介を引き出さなければならない」そのような意識で人へ近づけば、エネルギーの流れは不自然になります。
しかし、「この人と何か面白いことが出来そうだ」「互いに良いものを作れそうだ」という自然な関心があり、その関係を大切にしていれば、そこから次の流れが生まれることがあります。
そしてさらに面白いことに、この流れは、夫の願いだけではなく、私が昔に抱いた願いまで拾い始めました。夫が紹介してもらった元サッカー選手の中には、私が20年以上前に、かなり注目していた選手が何人かいました。
私が「いつか実際に会ってみたい」と思っていたドイツ元代表の方からは、夫が「日本へ行った時か、ドイツに来た時に、一緒に食事をしましょう」と声をかけてもらいました。もちろん、私も絶対について行くに決まっています笑。
余談ですが、日本でワールドカップが行われた時に、偶然、ブラジル代表の宿泊先の前を通りかかり、選手の姿を見かけたことがありました。その時に見た選手が、RC氏でした。
あの時は、生のRC氏を見ることが出来て夫が感激していましたが、まさか年月を経て、そのRC氏が夫と繋がり、様々な人を紹介してくれるとは思いませんでした。
おもしろ過ぎます。
人との繋がりは、出会った瞬間だけで完結するものではないのでしょう。何年も前に一度だけ見かけた人、昔から関心を持っていた人、今になって突然現れた人。それぞれが別々の点として存在していたものが、ある時期になると、一つの線として繋がり始めることがあります。
願いを発した時、すぐに結果が現れないからといって、何も動いていないとは限りません。自分には見えない場所で、誰かが別の誰かと出会い、相手がこちらを認知するための準備が進み、エネルギーの経路が少しずつ作られていることもあります。
願いが叶う時には、結果だけがやって来るのではありません。そこへ至るために必要な人、経験、信頼、タイミングが、順番に現れます。
その一つ一つの出会いを大切にすることによって、最初は遠く見えていた相手との間にも、少しずつ道が出来て行くのだと思います。
END



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