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予め決まっている個人の未来と、自ら想像できる未来

2024年7月23日
読了時間: 5分

更新日:8月7日



高校生の頃、引っ越しをしました。そして、その引っ越し先の家に入った時、私は母親に「この家は10年しか住まないね」と言ったことがあります。母親は「せっかく買った家なのに、そんなこと言わないでよ〜」と言いました。母は自分で会社を経営していて、頑張って資金を貯め、自分自身の名義で家を買ったのと、老後のことも考えていたようなので、少しショックだったのでしょう。


母も霊感が強く、未来を見る能力を持っていましたが、自分自身の悩み事に関しては、感情が入り過ぎてしまうせいなのか、未来のエネルギーを適切に読み取ることが難しかったようで、よく私に相談して来ました。


以前から患っていた病があり、そのことを気にしていたせいか、母は「私は60歳以上、生きられる?」と、自分自身の寿命について頻繁に聞いて来ました。


その質問をされた一番最初の時に、私はハッキリと感じました。「この人は、52歳の誕生日を迎えられずに亡くなる」そして「5月」という時期も見えました。


母は、しばらく時間が経つと、また同じ質問をして来ました。そのたびに私はつらい気持ちになりました。母を落ち込ませたくなかったので、その質問の答えについては、嘘をつくしかありませんでした。


その当時、私は16歳になったばかりでした。そんな年齢の子供が、母親から自分の寿命について何度も尋ねられるというのは、今考えるとなかなかハードな状況だったと思います。

一般的に、まだ親の保護下にある16歳の子供にとって、自分の親が亡くなる時期を知ってしまうというのは、かなりつらいことだと思うんですよね。


その後、しばらくは何事もなく時間が過ぎましたが、母は以前から患っていた病気が、誤診によって悪化してしまい、51歳の時に亡くなりました。52歳の誕生日を迎える2ヶ月前でした。


私は、母の会社の清算など、さまざまな手続きをしなければならなくなり、結局、母が買った家も手放すことになりました。家を買ってから、ちょうど10年でした。

あの家に初めて入った時に、なぜ私は「この家は10年しか住まない」と感じたのでしょうね。


個人の未来の流れには、アカシックレコードのようなものもあり、ある程度すでに道筋が出来上がっている部分があるのだと感じることがあります。


未来は、すべてが完全に決まっているわけでも、すべてを自由自在に変えられるわけでもないのだと思います。すでに流れが強く形成されていて、本人がどう頑張っても大きくは変えにくい部分と、まだかなり可変性があり、自分の意識や行動によって創っていける部分があるように感じます。


すでに出来上がっている未来の流れを、どうしても変えたいと思って頑張ったとしても、100%ガラリと変えることは出来ないのかもしれません。もしかしたら、ほんの少しだけなら変えることが出来る場合もあるのでしょう。


または、それまでの長い期間の行動や選択によって、すでに未来の流れがかなり強固に形成されてしまっている場合は、それを変えることが難しくなるのかもしれません。


一方で、まだ未来の流れが決まっていない部分もあります。その部分に関しては、当然、自分で未来を創っていけるのだと思います。


私は先日、福岡で出会った女性が「霊視リーディングをお願いしたい」と言ってくださった時に、「未来なんて見てどうするの?」と言い放ってしまったことがありましたが、つまり私が言いたいのは、こういう部分です。


自分で創り上げることが出来る未来については、本当に自分次第です。この場合は、自分の意識や行動次第で未来が大きく変化することがあります。理想の未来を創りたいのであれば、それに必要な意識を持ち、それに必要な行動をしていけばいいのです。


これはあくまでも個人的な感情ですが、自分で動かすことが出来る未来について、未来を創り上げる努力もしていないのに、いきなり「私の未来は見えますか?」などと言う人が、私は嫌いです。


未来は、ただ受け身で待っていれば誰かに教えてもらえるものではなく、自分で創っていくものでもあるからです。


一方、ある程度決まっている未来については、ポジティブな未来だけが存在しているわけではありません。当然、そこにはネガティブな未来もあります。


そして、ほとんどの人は、ポジティブな未来についてはすんなり受け入れますが、ネガティブなものについては受け入れたがりません。受け入れるどころか、拒絶することもあります。


でも、それは感情的には当然のことですよね。誰だって、ネガティブな事態は避けたいはずです。だからこそ、未来が見えたとしても、それをそのまま本人へ伝えれば良いとは、私は思いません。


特に、寿命や大きな病気、事故など、その人の人生に大きな影響を与える内容の場合は、それを伝えることで本人の人生が良い方向へ向かうのか、それとも、ただ不安や恐怖を増やしてしまうだけなのかを考える必要があります。



そのことが分かるからこそ、母に「60歳以上、生きられる?」と聞かれた時、私は何度も「安心して過ごせばいい」と答えました。


今の私だったら、「60歳以上生きられるかどうかなんて考えずに、日々体験する、嬉しい、楽しい、心地良いと感じることに全力でフォーカスして、それらを十分に味わいながら過ごしていけばいい。不安に思い続けることで、今ここにある時間の質まで低下してしまうから」と言うと思います。


もしかしたら、命がそんなに長いわけではないことも伝えたかもしれません。ただし、それは、伝えることで本人が絶望してしまうのではなく、「では、残りの時間をどう過ごしたいのか」と真剣に考えることができ、その人なりの良い時間を過ごしていける可能性があると感じた場合に限ると思います。


未来を知ること自体が大切なのではなく、その未来を知ったことで、その人が今をどう生きるのか。私にとっては、そちらの方がずっと大切です。


END



 
 
 

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