本来の場所へ
- 6月19日
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今振り返ると、この17年間は私にとって人生の必須科目だったのだと思います。
長い間、人の心と向き合うことを仕事にしてきました。その時間は決して遠回りではなく、私に多くの経験と学びを与えてくれました。人が人生の中で何に悩み、何を求め、どのように変化していくのか。その過程を数多く見てきたことは、人間という存在を理解する上で大きな学びでした。
ただ一方で、私はずっとどこかで、自分の興味や関心が別の場所にあることも感じていました。私が自然と惹かれるのは、歴史や文化、都市や建築、産業や経済の発展、工業技術やデザイン、市場の動き、美術やファッション、そして人類が長い時間をかけて積み上げてきた知的遺産です。
歴史や産業、都市や経済への興味をたどっていくと、自然と金属やエネルギー、穀物といった世界へ行き着きます。金や銀、銅やアルミ、原油や天然ガス、小麦やコーヒー。私が惹かれるのは、そうしたものの価格がなぜ動くのかを考えることです。その背景には、歴史や産業、経済、技術、国際情勢、人々の暮らしがあります。
金属やエネルギー、穀物といったものは文明や産業の土台そのものです。私にとってそれは単なる投資対象ではなく、世界の構造を読み解くための入り口のようなものです。決して分かりやすい世界ではありません。一般的には上級者向けとも言われています。私も最初は少しドキドキ(だけどワクワク)しました。でも、興味のあるものをたどっていった先がたまたまここだった、という感覚の方が近いのです。
そして、私は長い間、なぜ自分がスピリチュアルな世界に入ることになったのか分かりませんでした。元々サイキックセンサーが開いているから、そこにアサインされたのかな?と思ったりもしました。スピリチュアルな世界の住人が言うところの「導かれた」ってやつですね。
もちろん、その仕事を通じて得た経験や学びは大きなものでしたが、どこかで常に違和感もありました。自分が本当に興味を持っているものや、大切にしている価値観とは少し違う場所にいる感覚があったのです。
振り返ると、私は人の悩みを聞くことそのものが好きだったわけではありません。また、誰かを救いたいとか、人を導きたいという気持ちが強かったわけでもありません。
むしろ興味があったのは、その人がなぜそう考えるのか、何がその状況を生み出しているのか、その背後にある構造やパターンの方でした。私は共感を仕事にしていたというより、スピリチュアルな目に見えない世界を通して、人や人生の仕組みを観察し分析することを仕事にしていたのかもしれません。
今思えば、私の関心は最初から「人の悩み」そのものよりも、その裏にある仕組みや法則の方に向いていたのだと思います。
それでも今になって思うのは、私は間違った場所にいたわけではないということです。ただ、本来の関心とは少し違う「スピリチュアルな世界」で、自分の役割を果たしていたのだと思います。そして最近になって、その役割を終えたいと思うようになりました。というより、自分が本当に関心を持っている世界に、これまで以上に強く惹かれるようになったのです。
そのため私は、長年続けてきたスピリチュアルなセッション活動を終了し、今後はトレーダーとして生きていくことを決めました。
新しい人生を始めるというよりも、長い間離れていた自分本来の興味や関心に戻る感覚に近いかもしれません。昔から興味が向いていたものに、今ようやく十分な時間とエネルギーを注げるようになったのかもしれません。
振り返ってみると、不思議なことがありました。スピリチュアルな世界で活動していた17年の間にも、私は何人ものトレーダーと出会いました。そしてなぜか、その人たちは例外なく私にトレードをやった方がいいと言うのです。今思えば、まるで私をトレードの世界へ引っ張ろうとしているかのようでした。
特に印象に残っているのは、Kさんと、その周りにいたFXトレーダーたちです。Kさんは元メガバンクのエンジニアでした。とても頭脳明晰な人で、私が出会ったトレーダーの中でも特に印象に残っています。
で、謎に全員イケメンでした。しかも全員が大きな利益を上げていました。「イケメン億トレーダー軍団」です。
Kさんは、すでに実業家として成功している人たちを集めてトレードを教えていました。事業だけに収入源を依存すると、景気や時代の流れの影響を受けることがある。だからこそ、トレードでも稼げる力を持っておいた方がいいという考え方だったのです。そして彼らもまた、例外なく私にトレードを勧めてきました。
もちろん投資や経済への興味は以前からありましたし、いつかはトレーダーとして収入を得られるようになりたいという思いもありました。けれど当時は、まだそちらへ進むタイミングではなかったのでしょう。不思議なくらい話は進みませんでした。
そして結果的に、私は今こうしてトレーダーになろうとしています。FXではなくコモディティ(先物)トレーダーですけどね。振り返れば、あの頃から何度もその世界との接点はありました。ただ、その時はまだ別の役割を果たす時期だったのだと思います。
人生は振り返ってみないと分からないことがあります。その時には意味が分からなくても、後になって過去の経験がつながることがあります。私にとって、人と向き合い続けた17年間はまさにそういう時間でした。そして今、その経験を持ったまま、新しい分野へ進んでいきたいと思っています。
私は自己分析にホロスコープを使うことがありますが、興味深いことに、その変化は私のホロスコープにも一貫して示されていました。ホロスコープというものは、ひとつの才能だけを示しているわけではありません。人が持つ様々な資質や興味関心、思考の癖、行動パターンが複雑に組み合わさり、一つの人生として表現されていきます。
振り返ってみると、これまでのスピリチュアルな仕事では確かにホロスコープに現れているエネルギーが活かされていた部分もありましたが、一方で使われていない資質も少なくありませんでした。というか、活かされていない資質の方が多かったです。人の心や人生と向き合う仕事は、私の共感力や洞察力、直感力を磨く機会をくれました。しかし私の中には、それだけではない別の側面もあります。
私は昔から、仕組みを理論的に理解することが好きでした。複雑な情報を整理し、全体の構造を把握し、変化の流れを読み取ることに強い興味があります。また、経済や歴史、技術、産業、世界の動きといった、人間社会を支える大きな構造そのものに惹かれる傾向があります。
ホロスコープを見ても、私には探究し続ける力、情報を分析する力、長期的な視点で物事を見る力、冷静に判断する力、そしてリスクと向き合いながら結果を求める力が示されています。これらは必ずしもセッションという仕事だけで発揮されるものではありません。
むしろデイトレードや投資の世界は、私が持つ資質をより広い形で使える分野なのではないかと感じています。情報を収集し、分析し、仮説を立て、市場の変化を観察し、自分で判断し、その結果を引き受ける。そのプロセスには、これまで人生で培ってきた経験も、元々持っている気質も、どちらも活かすことができます。
不思議なことに、こうしたことを学んだり考えたりしている時は、あまり疲れません。むしろエネルギーが湧いてくる感覚があります。気がつくと何時間も調べたり考えたりしていることもあります。
そして何より、この世界は徹底した自立が求められます。判断も責任も自分で引き受けなければなりません。誰かへの依存や責任転嫁では成り立たない世界だからです。その在り方に、私は大きな魅力を感じています。
これまで私がやってきた仕事から考えると、「ずいぶん違う世界へ向かうのだな」と思われるかもしれません。しかし私自身は、むしろ本来の自分に近づいている感覚があります。長い間離れていた自分の関心や適性が、ようやく一つの場所でつながり始めたような感覚です。
私にとって投資とは、単にお金を増やすためのものではありません。世界の動きや産業の変化、人々の心理や社会の流れを理解するための知的な探究でもあります。そして何より、自分が持つ様々な資質を一つの方向へ統合し、それらを活かしていく道でもあります。
これまでの仕事が私の一部の才能を育てる時間だったとするなら、これからの道は、自分が持つ様々な資質をすべて使って生きていく時間になるのかもしれません。直感も分析力も、感受性も現実感覚も、探究心も判断力も、そのどれか一つだけではなく、すべてを使う。そんな生き方が、今の私にはとても自然に感じられるのです。
最後になりますが、これまでセッションを受けてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
たくさんの方との出会いがあり、多くのことを学ばせていただきました。
17年間の経験に感謝しています。
そして私は、次の道へ進みます。
ありがとうございました。



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