「家事をしない夫」は悪なのか?夫の成功と家事の関係
- JYOTI* .
- 7月19日
- 読了時間: 13分

いつもセッションをお受けくださるお客様は女性が8割ですが、年齢も20代から60代まで様々ですし、その方々の状況も未婚、既婚、離婚と様々です。今日は既婚者の方々向けの話に感じるかもしれませんが、これは大抵の男性に当てはまりますので、現在の状況に限らずお読みくださったならば、男性についてほんの少しだけでも知識が増えるかもしれません。男性にも色々な人がいますので、このことはすべての男性に当てはまらないかもしれません。夫が重要な仕事を任されていて、それを成功さえたい時、仕事のパフォーマンスをUPさせたい時、ひいては夫が出世を希望している時、さて妻はどのように対応すれば良いでしょうか?
付きっきりで過ごさないとならない小さな子供がいても、学校行事が凄まじい時を過ごす小学生がいても、食べ盛りのために料理しなければならない量も凄まじく、部活に燃えて毎日洗濯物を盛りだくさん出してくる中学生や高校生がいても、いずれの時期も子育ては大変です。
それなのに、夫に家事をさせないようにすることが、夫の仕事をうまくいかせる秘訣だなんて、怒りが湧いて来そうですね。
しかし、夫に家事をさせないことは、波動的にも、科学的にも正解のように見えます。ですが、すべてワンオペではつらくなってしまう女性もいると思いますので、最初にお伝えしておきますが、いくらなんでも、夫には子育てには参加してもらいましょう。そして、本当に手が空いている時や、ほんのちょっとした、ついでに出来るような家事はやってもらうようにしましょう。そして、甲斐性のない男性、女性が家事をするのが当然なんだと横柄な態度をする男性、感謝しない男性には家事をやってあげる必要はありません。
私は性別に関わらず家事をすることが当たり前のことだと思っています。家事が好きな父親のもとで育ったというのもあるかもしれませんし、私の夫は料理好きで家事を結構やる人だからというのもあるかもしれません。
家事って、よく考えてみたら生きていくために必要なことばかりです。生きていくためには食べなくてはなりませんし、衛生面を保つためには洗濯や掃除も必要です。細かいことを言わずとも、最低限のことは性別に関わらずやれるようにしておくべきだとも思っています。
しかし、ある時、オーラからソワソワした波動を発しながらコップを洗っていた夫を見て気づいたのです。コップを洗うのはいつもの姿だけど、ソワソワした感覚がハッキリ伝わって来て、いつになく何だかとても大変そうだ、と。どうやら、やらなければならない事があり過ぎて、仕事のことで頭がいっぱいになっているようでした。
今は在宅勤務も当たり前の世の中になりましたが、在宅勤務でも激務の人は、会社に出社するよりも長時間を仕事に費やしていたりします。通勤時間がない分を仕事時間に充てていたり、自宅にいるせいか夜寝る直前まで仕事をしていたりしますので、本当に頭を休める時がありません。
私は夫に、この先どのような物事を成功させていかなければならないかを訊ねたところ、夫が答えるより先に「家事をやらせない方が上手くいく」というスピリチュアルガイドからのメッセージが私の方に来ました。それで私は「家事をやらないで」と夫に伝えたのです。
後で分かったのですが、このことは科学的にも理にかなっているかもしれません。ちょっとここで、男女で脳の構造と機能の違いがあることについて書かせてください。
LGBTQのことはどうか知りませんが、生物的な性別によって脳のつくりに差があり、女性は同時に複数の事を処理することが出来るマルチタスク型であるのに対して、男性は一度にひとつの事しか処理できないシングルタスク型といわれていることに関係があるからです。ちなみに、家事はマルチタスクの連続です!
マルチタスク、シングルタスクというのは、男性と女性で脳梁の太さが違うということが関係しています。ご存知のように、脳梁は左右の脳をつなぐ神経線維の束のことです。女性のほうが一般的に脳梁が太いと言われています。このことにより、女性は左右の脳をより効率的に連携させる能力が高く、複数の情報を同時処理しやすい傾向があるとのことです。だからこそ、洗濯物を畳みながら料理の段取りを考えたり、掃除や片付けや料理をしながらも子供の声に反応することが出来るのです。男性よりも女性の方が細かいところに良く気がつくというのも、このようなところからでしょう。
このようなことを、私たち女性は当たり前のことだと思っていて、どうして男性はそのように出来ないのだろうか?などと思うこともあるかもしれません。男性も人によって多少の違いがありますが、基本的な脳の構造が女性と違うために、私たち女性と同じような対応を男性に求めても無理があるかもしれません。
男性は「片側の脳の特定領域」を集中的に使う傾向があり、一つの作業に集中しやすいのです。つまり「シングルタスク」になりやすいということです。これは「狩猟」に最適化されて来たためだとされていますが、現代でいうと例えば、集中力が必要なプロジェクトや交渉、創造的な仕事などにおいて「深い集中状態」に入ると、高いパフォーマンスを発揮出来るというわけです。
さらに男性脳の得意分野として、出世やビジネスの成功に不可欠な「戦略構築、理論的判断、リスク計算」というのがありますが、これは男性脳の神経回路や男性ホルモンによる影響でもあります。男性ホルモンは、一つの目標に集中する能力を高める反面で、複数のことを同時にこなす「同時並行処理」をしづらくさせるのです。
ただし、最初に書いたように、これはあくまで「傾向」であり、すべての男性がシングルタスク型というわけではないかもしれません。環境や育ち、職業、興味や関心のあるものからも脳の使い方が異なっていますし、脳は経験や学習によって変化し続け、使い方によって構造や働きが変わりますからね。
このような理論もあって、男性が仕事で複数のタスクを抱えていて、それを次々処理していかなければならない時に、家事が乗っかって来ると、もうお手上げ状態なのかもしれません。特に、かなり頭脳を使う仕事をしている人は集中力が重要ですので、目の前の仕事に集中させてあげるためにも、余計な事をさせない方が良いのかもしれません。
とは言っても、フルタイムで仕事をしている女性も多いですし、子育て中の女性は、子供に対応する必要もあります。更年期で何か症状が出ている場合は、家事を丸ごと引き受けるのがつらい時もあるかもしれません。
そのような場合は、家事や子育てを完璧にしようという意識は手放した方が良いかもしれません。最低限整えておく、最低限対応する。そして、夫の行動の何かのついでにちょっとした家事をしてもらうようにしたり、夫が本当にボーッと出来る時間ができた時には、家事をしてもらうようにすると良いかもしれません。
その場合は、家事に優先順位をつけて、出来る限りの最低限のものごとに抑えたり、複数の家事をしなければならない時などは、紙に書いてリストにするなど、明確に指示をした方が良いかもしれませんね。
例えば、出社ついでのゴミ捨てや、トイレついでにトイレットペーパーの交換や、トイレマットやタオルを洗濯機に入れるようにしてもらう、洗面所で手を洗うついでに洗濯機のスイッチを押してもらう、他にも、何かのついでにお風呂の水を抜くとか、色々と思いつきますが、ライフスタイルに合わせて工夫すると良いかもしれません。しかし、年末の大掃除などは、リスト化したりして、一緒に協力して行えば良いと思います。
何度も書きますが、脳の構造上、女性は細かいところに気が付きますし、家事のような次々こなしていかなければならないような物事も、同時進行でスムーズに対処していくことが可能なのです。私たち女性にとってはそれが至極当然すぎて、男性が家事の細かいところに気づかない姿にイラつくこともあるかもしれませんが、そもそも男性は身体の仕組み上、そういう技が出来ないのです。女性は「男性が家事をやらない、細かいところに気づいてくれない」と捉えるのではなく、「男性は家事のようなものごとをスムーズにこなせないものなのだ」「細かいところに気づけないものなのだ」と捉えておくほうがイライラも減るかもしれません。これは、男性脳と女性脳のどちらが上か下かとか、見下すとかいうわけではありません。
そして、脳の構造上、男性は仕事から帰って来ると、脳をリラックスさせて一旦リセットさせる必要があります。これは明日、再び集中力を発揮していくためには必要なことなのです。そのことについても後で述べます。
ところで先日、友人(男性)が事業を自分の手でダメにしてしまいました。その友人は会社経営をしていて、いわゆる高額所得者で、当たり前に億を超えるお金を稼ぎます。もちろん100%知人が家計を持っていて、奥さんは働いていません。ところが、ある時から奥さんが家事を殆どしなくなったのです。遡れば奥さんが妊娠中の時から少し家事をやっていたとの事でしたが、今ではその度合いが非常に高くなってしまっているとの事です。
基本的に、平日は奥さんが冷凍食品の夕食(それでも良いと思いますよ)を用意し、部屋の掃除は3〜4日おき(それでも良いと思います)とのことですが、料理については友人が若い時にシェフをやっていたので、気になってしまうと言っていました。それもあって、最近は、友人が平日も料理を作っているとのことでした。そして、家族4人がすべて入浴を終えたらお風呂掃除を行う毎日です。土日は友人が家事の何から何までフルでこなします。
なぜなら奥さんの更年期障害が酷くて、ホルモン治療を行なっているにも関わらず、「毎日体調が悪くて家事が出来ないから、やって欲しい。」と言うそうです。話を聞くに、元々あまり家事をしたがらないタイプの女性で、出来るだけ人にやって欲しいというのもあるのかなと思いました。本当ならば、旦那さん以外で家事をやってくれる人がいるなら、やってもらった方が、その分子育てに集中することも出来るので良いですよね。
事業に家事に奔走する友人とのメッセージのやり取りから、以前よりも友人がヘトヘトになっている様子が伺えましたが、そうしているうちに、その友人は腰を悪くしてしまい、さらには事業が上手くいかなくなってしまったのです。こんなことは初めてで、顧問の税理士さんもかなり驚いていたそうです。
オーラのエネルギーも弱っている様子がうかがえました。
スピリチュアルな(精神的な)意味では腰は「家計、大黒柱、誰かをサポートする」という意味があります。単に物理的な負荷をかけたがために腰を悪くする人もいるので、全てのケースに当てはまるとは言い切ることは出来ませんが、腰を悪くするのは「もう支えられないよ!」という意味を含んでいます。それが家計なのか、労力なのかはその人の状況によりますが、友人の場合は両方でしょうね。これはエネルギー切れを表していることがあります。
この状況、いかがでしょうか?働かなくても子育てに集中できる環境を提供していたのは友人です。その人が事業をダメにしてしまって利益が減り、収入が減ったらどうなりますか?それでも最初のうちは奥さんは働かずに済むかもしれませんが、このまま行けば、段々と友人のエネルギーは弱っていくと思います。するとどのようなことが起きると思いますか?
本当は食材から作った方がそれはそれは良いと思いますが、夕食などに冷凍食品を出すのもOKですし、掃除が3〜4日に1度でもまったく問題ないと思います。1年間全く掃除しないというわけではないですし、最低限やれていれば良いじゃないですか。でも、先ほどの脳の仕組みの件を考慮すると、何もかもを旦那さん側に負担をかけるのは、なにか対策を考えたほうが良いかもしれません。旦那さんは仕事に集中出来るどころか、仕事に取り組むエネルギーが余っていない状態になってしまったのですから。
男性であれば基本的に誰にでも当てはまることではありますが、特に、会社経営で事業を上手くいかせていて、大きな額を稼ぐ男性や、会社勤めなどで組織内で仕事の成果を次々出す男性、高い才能があるような男性は、仕事に集中出来るエネルギーを余らせるように仕向けてあげたほうが良いのです。結果的にどんどん出世して行ったり、収入も格段に上がっていきます。これは私の経験上でも確信を持って言っています。
これは、家事がマルチタスクの連続であるがために、シングルタスクである脳を持つ男性が家事をすると混乱してしまいがちであるということと、家事という細かく多岐にわたるタスクが、男性の集中力を分散させてしまい、成果を出す力を下げる可能性がある、という結果かもしれません。男性の脳は「集中」と「切り替え」の両立が苦手だからです。
つまり、家事が男性の脳のリソースを分散させてしまうということです。毎日の雑務(洗濯や掃除や買い物)によって集中力のエネルギーが削られる。その結果、重要な仕事の場面で「決断力が鈍る」「集中できない」などの影響が出やすくなる、ということです。
また、男性が家事を行うことで、脳の「報酬系のスイッチ」がずれてしまうということも挙げられます。脳の「やる気スイッチ(報酬系神経回路)」は、目標達成の快感によって動きますが、男性が得意で満足感を得やすいのは、基本的に「仕事での成果、勝負、競争」であり、家事には明確な「勝ち、成果、結果」が少ないため、脳が満足しにくくモチベーションが低下しやすい、ということもあります。
そういえば、また別の友人(女性)の夫は仕事が激務ゆえ、一切の家事をすることが出来ずにいたアーティストです。奥さんである友人が以前、こんな事を言っていました。「(私は)応援という意味も込めて家事をやっている。」そして、それを私も実際に間近で見てきましたし、旦那さんの活躍を私も一緒に喜んでいました。彼女は子供達と一緒に、本当にすっごい旦那さんのことを応援していたんですよ。その結果、あっという間に世界的なアーティストになって行きました。ちなみに、持って生まれた才能を活かすってこういう事だなと常々思います。数々の超高級ジュエラーから依頼されたり、世界中の著名な美術館や高級デパートに呼ばれたり、天皇陛下にも作品を気に入られ、献上するほどになりました。そんなわけで、パートナーに対して応援する気持ちをもって家事をこなすというのはどうでしょうか?
一方、感謝どころか妻の家事にいちいち細かい文句をつける男性や、妻を大切にしない男性には家事をしてあげなくても良いかもしれません。妻としても、エネルギーだけを取られるのも癪でしょうから。
いつだったか、家事を蔑むようなことを言ってる人を、ネット上で見かけたことがあります。家事に価値がないというようなことをいう男性の話や、家事を時給換算したらすごい金額になるのだから!という女性側の反論や、毎日家事ばかりしていて社会に出ない自分は価値がないと主張する女性などです。でも、家事をすることを「パートナー(そして子供)を応援する」という視点から見たら、尊いし、とても素晴らしいことじゃないですか?
女性はマルチタスクの脳を持っているので、働きながらも、子育てもして、家事もこなすということが出来る能力を生まれながらに持っているのです。しかし、女性だって人間なので、いくらマルチタスクと言っても、疲れてしまうことがあって当然です。でも、その時にまず最初に思い出して欲しいのは、私たち女性は色々なことを同時にこなせてしまう能力を持っているということ。そして、それを誇りに思い、自信を持って欲しいのです。家事をこなせること自体が能力が高い証拠なのですよ!
最後に念の為もう一度書きますが、この脳の構造の違いはあくまでも「傾向」であり、個人差があります。家事を楽しむ男性や、タスク切り替えが得意な男性ももちろんいます。家庭または、共同生活において家事を分担することは、パートナーとの信頼関係を築くことにもつながりますし、「家庭での幸福感」が脳の報酬系を活性化させ、かえって仕事にも良い影響を与えることもあります。
そして、パートナーに家のことで不満がある時は溜め込まないで、ちゃんとパートナーに伝えるようにしてくださいね!
それではごきげんよう。
END
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