恋愛関係は、血縁関係者や家族関係以外とはまた別で、最も濃密な関係だと思うのですが、恋愛に関するご相談を受けていて、時々「エネルギーが合っていない人」とお付き合いしている人たちがいるな〜、と思っておりました。エネルギーが合っていないというよりは「適切な繋がりではない」という言葉の方が私としてはしっくり来るのですが、この表現は少しキツイ印象がありますので使うのを躊躇してしまいます。ちなみにこの「適切な繋がりではない」というのは、既婚者との恋愛(つまり世間でいうところの不倫)やその他の条件的なものを指しているのではありません。あくまでもエネルギーの状態を指して言っています。私は何事においても、良いとか悪いとかいうのは無いと思っているため、表現するのが難しい部分もありますが、それでもお互いに(エネルギー面で)適切ではない同士でお付き合いをしているよりは、お互いに適切な相手としてお付き合いをして行く方が望ましいのではないかと思っております。
時々「この人とお付き合いをしなくても良かったんじゃないか?」と思うような人とお付き合いをしている人をお見かけします。それ自体が良い悪いではないのですが、その人たちの魂を見ていると、恋愛相手として本当に惹き合っていたわけではないのだろうと感じるのです。「魂」だなんて言ってしまうと重く感じる方もいらっしゃるかもしれません。私はついつい人のエネルギーの奥深くまで見てしまうので・・・。まあ、中には何となくという感覚で一緒に過ごしたり、または遊ぶ感覚で軽い恋愛関係になることが出来るという人もいるかもしれませんし、それが悪いというわけではありませんが、ずーっと毎回そのような形ばかりでは霊的に、精神的に、現実的に先に進むということが難しくなってしまう可能性が高いと思われます。
ただ、先ほど書いたような「お付き合いをしなくても良かったかもしれない相手」とお付き合いをしている人の場合、そのような相手に自ら寄って行ってる場合も多く、そのような相手を引き寄せているというよりは、相手に対してアプローチすることなく、スルーも出来るはずのところを、スルーせずに自らアプローチしに行ってしまっているという感じだと思います。それが具体的なアプローチでなくとも、無意識に相手の気を自分に向けさせるような態度を取っていることが多いのです。そして、本人は相手に心惹かれていると思っているかもしれませんが、実はこのような場合、相手に本当に惹かれているわけではないことが多いのではないかと思います。もっと意識の表面的なところや、思考の浅いところで、自ら恋の反応を作り上げてしまっているだけなのだと思います。本当に惹かれ合っているわけではなくとも、寂しさや、癒しを求める心や、その他の感情から来るものが原因で、心理的に相手に恋してしまっているような感覚になることは幾らでもあり得ますが、それは恋によく似た感覚っていうだけのものであって、本当に相手に惹かれて恋しているわけではなく、恋に恋している状態とも言えるでしょう。
誰でも、誰かから愛されたいという願望を持っていると思います。それはとても自然なことです。しかし、それを求めるあまりに、誰かからちょっとした恋愛を匂わせる態度をされただけで、簡単にそちらに靡いてしまう人というのもいます。そうしてしまう理由の中には、その人が恋愛的なトーンで注目されることに慣れていない場合もあるかもしれませんし、そうされること自体が気持ち良いと感じている場合もあるかもしれません。或いは、恋愛の雰囲気に浸るのは気持ちが良いし、気軽な(重くない)恋愛を楽しみたいという場合もあるかもしれません。その場合、相手も同じようなものを求めているのであればOKかもしれませんが、そうでなければ相手を傷つけてしまうこともあり得ますのでご注意を。いずれにしても、人の意識エネルギーの仕組みを考えた上で言ってみれば、この状態というのは、恋愛に関する自分自身の価値が低い状態であることが考えられます。自分自身の魅力に気付けずにいたり、自分自身が愛されるに値するとは思っていなかったり「(普遍的に)誰かから愛される私」「私は愛されている」ということを信じられないでいるのだと思います。それと同時に「自分を愛する」ということも忘れてしまっているのだとも思います。自分自身が普遍的に愛されるということを信じる代わりに、そして、自分のことを自分自身で愛する代わりに、一番わかりやすい「恋愛」という形で他の誰かから愛を向けて欲しいと渇望してしまうのだと思います。
このような場合、その人の本質的なエネルギーがオーラの中でチグハグな形で見えたりして、エネルギーが適切な形で出て来ていないので「この本質的なエネルギーを活かさないなんて、もったいないな〜」と思ったりします。本質的なエネルギーはその人の魅力としても発されるので。そしてまた、その人の本当の魅力というのが発揮されていないがために、エネルギー的に適切な相手との繋がりがなされないままでいる、というのがあると思います。その人の思い込みや何かが原因があって、魅力の一部であるエネルギーを、自ら意識的に無意識的に抑えつけていたりするのかもしれませんね。エネルギーが合っていない人とお付き合いすることなんて出来ないんじゃないの?と思う人も多いかもしれませんが、エネルギーの大半が合っていなかったとしても、ほんの一部のエネルギーが類似していただけでも繋がりやすいものなのです。しかしながら、その相手に対して繋がりを持つか、持たないかというところは本人次第ということになります。ですが、相手と自分のエネルギーが合っていないとは思いもしないので、繋がりを持ってしまう人の方が多いように見受けられます。そのような傾向のある方は、誰かから恋愛的な雰囲気のエネルギーを向けられたとしてもすぐに靡いたりせずに、少し時間をかけてみるのも良いと思います。
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