
5月1日の12時20分に、愛猫のうちの1頭が旅立ちました。
2月の大手術が成功するも、4月には身体中のあらゆる場所に癌が出来ていました。亡くなる5日ほど前から脊髄に炎症が起き、両後脚と尻尾が動かせなくなったため、オムツを着用させましたが、その直後から食事もとらなくなったため、獣医さんから教わった強制給餌という方法で栄養を摂らせていました。他にも皮下点滴や、溜まった胸水の処置の仕方などを教えてもらい、毎日こまめに給餌したり、オムツを変えたり、薬を飲ませたりして、実質、愛猫は要介護状態でした。
「愛猫が予め旅立ちの計画をして来た」としか思えないような出来事がたくさん起こりました。それは、あらゆる出来事によって、なかなか手術が出来なかった事です。挙げ句の果てには、大学病院のCTまでもが動かなくなってしまい、手術前のCTを取ることが出来なかったため、延期になりました。獣医の先生が「CTが動かないなんて、滅多に起こることではないんですけどねぇ・・・」と驚いていました。この事以外にも、手術が出来ない状況に陥った出来事が色々とありました。
中でも驚いたのは、旅立ちの日時がはっきりと決まっていた事です。
4月初旬には、愛猫がゴールデンウィークに旅立つことについて、ハッキリとビジョンが見えていましたが、日付まで分かったのは4月17日になってからです。「5月1日がその日であり、遅くとも5月2日は旅立つ」というメッセージが私の中に入って来ました。また、ドラッグストアで猫用オムツを買おうとした時に、1パックあたり12個入りだと足らないかもしれないから、2パック分買っておこうか迷っていたところ「それを12個使い切る前に彼は旅立つ」というメッセージが私の中に響きました。
「5月1日なんて、間も無くやって来るじゃないか」
そんな情報信じたくない!と思って過ごしていた4月30日の朝「5月1日に日付が変わってすぐに旅立つ」「午前0時15分から、遅くとも30分までの間」というメッセージが来ました。30日から1日へと日付が変わる少し前に、愛猫の様子に少しだけ変化が出始めましたが、まだ穏やかな状態でした。しかし、愛猫の波動から「お別れが間も無く訪れるんだな」という事がハッキリと分かりましたので、夫に「挨拶をして。もうそろそろ旅立ちの時が近いから。」と伝えました。その時、時計を見たら23時50分でした。その直後にも愛猫が自らの力で水を飲んでいたのを見て、本当にこの時に旅立つのだろうか?という疑問さえ湧いたほどです。
しかし、午前0時10分ごろから痛みの頻度が徐々増して来て、暫くして突然激しく苦しみ始め、私に爪を立ててしがみ付きながら、のたうち回るようになりました。目を大きく見開き、苦しそうに口を開け、時々短い叫び声も上げていました。私はヒーリングを行うべく、愛猫のオーラにアクセスしました。痛みの元となっているもの(無数の黒と白の丸い形のエネルギー)を探し出し、それを取り除こうと試みたところ、それらが次第に上方へ上がっていくのが見えましたが、最後の方で、痛みの元となっているそれらの無数の丸いエネルギーが、愛猫の中身(つまり生命エネルギーのようなもの)を掴んでいて、丸い形のエネルギーと共に、中身が愛猫の体から抜けて上方へ上がっていくのが見えました。「これはまずいんじゃないか?」と思い、咄嗟にヒーリングをやめ、愛猫を包み込むように抱きしめましたが、その2分後に旅立ってしまいました。私がヒーリングを始めた頃は既に、旅立ち間近だったのだと思います。愛猫の体は暫くの間は温かく、その温かさが消えるまで抱きしめていました。
愛猫の身体を拭いて、ブラッシングをしてあげた後、トイレに行ったのですが、私の後ろを付いてくる存在がいました。つい先ほど旅だった愛猫でした。ひどく寂しい気持ちになりましたが、愛猫が苦しみから抜け出せて良かったなと思いました。
その後は、生前の元気だった時と同じように、私たちの後ろをついて歩いてまわったり、夜中に廊下を歩く音(爪が床に当たる音)や鳴き声が聞こえたり、ベッドの横に立っていたり、腕枕をしに来たりしていました。肉眼で見えることはないけれども、愛猫の存在を強く強く感じる瞬間が何度もあるのです。それは磁気を帯びた、粗い粉塵の塊のようにも感じます。念のため「私たちはあなたと再び一緒に過ごしたい。もしもあなたもそれを望んでくれるなら、私たちと一緒に暮らせるようにするためには、一度、光の世界に行かなければならないんだよ。光の扉が閉まらないうちに、必ずあちらの世界へ行くのよ。」という事を伝えました。なんだか寂しそうにしているのもハッキリと感じるため「もう、あなたは、私たちがいる世界とは違う場所に行ったのよ。私たちは、もうあなたの姿が見えない。だから無視しているわけじゃないの。あなたのことは今でも愛しているし、これからも永遠に愛しているから、それを忘れないでね。」とも伝えました。
今は愛猫の冥福を祈るばかりです。