
いつも読む本の大抵は実用本ばかりで、小説は殆ど読みません。小説なら、高校生の時に山田詠美にどハマりした事がありましたけれども、他は吉本ばななの本を何冊か読んだ程度ですかね。回顧録は海外のサッカー選手のものは結構読みます。最近は、何となく気になっていた、ヘンリー王子の回顧録「SPARE」を購入し、夜時間を使って読んでいます。赤裸々すぎるその内容は、ヘンリー王子がどのようなことにフォーカスを当てているのかが垣間見えるように思えますが、文字の行間からひしひしと、愛に対する渇望のようなものが伝わって来るような気がします。おそらく、愛に敏感なのは間違い無いでしょうね。
ヘンリー王子とは全く別の話ですが、無意識レベルで、愛についての欠乏感がある人というのは思った以上に多いです。そして、本人はそこに自覚が至らないことも多いです。無意識レベルなので当然のことかもしれません。しかし、ヒーリングやセラピーの観点から言えば、それを自覚するのはとても重要なことです。手っ取り早く知る方法は、自身の恋愛経験について回想してみることです。
そこで、相手とどのようなお付き合いをして来たか?いつも相手に合わせてばかりの状態でなかったか?自分の思っていることを相手に伝える事が出来ていたか?嫌なことをハッキリ嫌と言えていたか?何もないのに相手との関係に対して不安や心配ばかりの状態に陥っていなかったか?お付き合いを始めてから、相手が豹変したかどうか?そもそも、本心から相手のことを好きだったのかどうか?まあ、このプロセスの中で回想すべきことは色々とありますが、次々と言い寄られる人の中にも、無意識エリアに、愛の欠乏感を強く持っている人は少なくないです。ですが、この場合、言い寄ってくる人の多くも、愛についての課題や問題を抱えている人ばかりです。
大勢の人がいる中でも、引き寄せの法則宛ら見事にお互いが引き合ってしまうのです。
そして、この場合は大抵、依存関係に陥ることも多く、愛情の奪い合いに発展することも多いです。奪い合いとは、お互いが「愛情をよこせ!」とかち合ってしまうことです。それは、相手を思いやるというところから、遠く離れたところに位置するものです。基本的には「あなたが私に愛を向けてくれたら、私も愛を向けてあげる」というようなものですので、どこか打算的というか、仕方なく感があるかもしれませんね。
中でも、次々と言い寄られて、次々とお付き合いの相手を変える人というのは、まさに愛についての課題や問題に取り組むテーマを持っている人と言えるかもしれません。ざっくり言えば、愛に渇望がある人です。

そして、恋愛の中で、過去に得られなかったものを再現しようとしている人も多いです。無意識に、過去に得られなかったものを取り戻そうとして、恋愛をしていると捉えることもできます。それが父親や母親からの愛情だったり、学校で出来なかったや成し得なかったことについて(多くは思春期〜青年期の出来事)無意識に挑戦していたり、自分の中の理想を体現しようとしていたり、その当時の輝きのようなものを取り戻そうとしていたり…。
お付き合いする相手を通して、自分の得たかったものを得ようとする人もいます。
その他には、無意識に父親と母親の関わり方を、自分の中に取り込んでしまっている場合もあります。それは良いケースとは限らず、良くないケースである事も非常に多いです。恋愛関係の中で、父親と母親の関わり方を再現してしまっているのです。この事によって、恋愛に踏み込めないようになってしまう事などもあります。
愛に関する課題のパターンは色々です。
ここではネガティブなパターンについてだけ書きましたが、私が言いたいのは、ネガティブなものにフォーカスをしなければならないという事ではありません。心の奥に横たわっている、そのようなものをスルーせずに、しっかりと認識することによって、前向きに解放へ向かって行けるという事です。ポジティブなものだけにフォーカスをする事が、まるで良いことのように捉える傾向というのも世間にはありますが、ネガティブなものを避け続ける事はとてもネガティブな事です。
余談ですが、元気がない人に向かって「元気出せよ」とか「ほら、沈んだ顔をしていないで、笑顔で過ごそうよ」みたいな事を言ったりするのもその一部です。それらは「元気がない人や、笑顔ではない人を見るのがつらい」と無意識に思ってしまう人が言うような言葉です。
ということで、今日はこの辺で。
みなさま、ごきげんよう。